空研工業メンテナンス事業部です。
今回の空研いろはでは、「冷却塔(クーリングタワー)のメンテナンス」に関する点検方法や清掃方法についてお伝えします。
この記事を読んでいただくことで、皆様の会社で200万円以上のコスト削減ができるかもしれません。
(冷却塔のメンテナンス料金について知りたい方は冷却塔大学へ)
是非、最後までチェックしてみてください。 本記事は、下記の方々を対象としています。
■冷却塔(クーリングタワー)のメンテナンスを検討している方
■冷却塔(クーリングタワー)の点検方法を知りたい方
■冷却塔(クーリングタワー)のセルフメンテナンスの方法を知りたい方(洗浄、掃除、清掃など)
■冷却塔(クーリングタワー)の故障やトラブルを解決したい方
また、主な点検項目も記載しておりますので冷却塔を導入されている事業者様はブックマークをお忘れなく。
目次
まずは基本から!冷却塔メンテナンスの3項目と実施すべき理由
冷却塔のメンテナンスは大きく分けると下記の3項目になります。
- 水質管理などのメンテナンス
- 機器の清掃管理などのメンテナンス
- 部品の保守などのメンテナンス
いずれも、・細菌類の増殖防止・熱交換器の効率ダウン防止・部品の長期利用に効果的であるため、結果的に事業者の皆様のコスト削減につながります。
この観点から上記の3つのメンテナンス項目をバランスよく行うことが肝要になります。
適切な冷却塔のメンテナンス頻度について
「冷却塔のゴミや汚れが目立つ、、、」
「以前より冷却塔の電気代がかかるようになった気がする、、、」
「冷却塔の水が冷えなくなった、、、」
これらの不調の主な原因となっているのが、清掃を怠っていたり、部品の腐食や変色に気づいていなかったり、耐用年数を超えていたりといったメンテナンスがなされていない状況からくるものです。
事業者の皆様からお話をお聞きすると、冷却塔の点検や管理は季節によっての使用頻度が変わってくるため、平均して年に1回~2回の清掃で済ませている方々が多いというのが、現状です。
実際どのくらいの頻度で点検やメンテナンスを行うのがよいのでしょうか。
わたくしたちは冷却塔の専門家の見地から、冷却塔上部水槽・下部水槽の清掃は1か月に1回充てん材の清掃は3か月に1回を推奨しています。
いつまでも効果的にお使いいただくために、冷却塔のメンテナンスはシーズン前後の点検のみならず、年間を通して計画を立てることが最も効果的な冷却塔の管理方法といえるでしょう。
しかしながら、人手も足りなければ具体的に必要なやり方もわからないという方が多くいらっしゃると思います。
そこで、年1、2度は専門知識のある業者に任せ、できる範囲でセルフメンテナンス・点検を行いましょう。
セルフメンテナンスをしよう!清掃が必要な場合と具体的な清掃手順
・水槽の濁りがある場合
・藻、スライム、スケールの付着で汚れている場合
・目視でその他のゴミや汚れが見つけられる場合
・排水に詰まりがある場合
・異臭などが感じられる場合
・能力の低下などが顕著に感じられる場合
目視での定期点検を行いながら上部水槽・充てん材・下部水槽が上記に当てはまる際には、ご自身で行える範囲で清掃を行うようにしましょう。
特に、水槽の濁りは初期のアラートサインです。
直射日光によるスライムの発生や、剥離したシリカなどにより上部水槽の散水穴が塞がれ冷却能力が低下するので、満遍なく清掃を行うようにしましょう。
清掃により通過風量が増加するため、、循環水の熱交換率が向上いたします。
それによって、エネルギー効率が上昇するためセルフメンテナンスは非常に効果があります。
冷却塔をセルフメンテナンスする際には下記の手順で行うと効果的でしょう。
- 上部水槽清掃:上部水槽に蓄積しているスケールは、ほうきで除去する。 除去後、高圧洗浄機で藻・スライムなどの付着物を洗浄除去する。
- 送風機清掃 :高圧洗浄機で藻・スライム・スケールを洗浄除去する。
- 充てん材清掃:高圧洗浄機で藻・スライム・スケールを洗浄除去する。
- 冷却塔内清掃:高圧洗浄機で藻・スライム・スケールを洗浄除去する。
- 下部水槽清掃:下部水槽に蓄積したスケールをほうきで除去する。 除去後、高圧洗浄機できれいに洗浄する。
是非参考にしてみてください。
セルフメンテナンスだけではNG!部品交換や専門家の確認が必要な場合
・異音がする場合
・異常振動が感じられる場合
・破損や変形が見られる場合
目視での定期点検を行いながら冷却塔の上記の挙動に当てはまる際には、担当者で解決することなく専門業者や弊社へお問い合わせいただくようお願いいたします。
これらは部品の破損など危険な場合もございますので、点検の際もご注意ください。
お急ぎの方は、092-741-5031 受付時間平日9:00~17:00まで対応いたしております。
具体的な点検箇所と交換時期の目安を知ろう
それでは具体的な点検箇所と交換時期を見ていきましょう。
こちらを参考に冷却塔の管理を年間計画に落とし込んでいただければ幸いです。
送風機(開放式冷却塔)
・翼車:傷、摩擦、変形、劣化、腐食、汚れがないか3ヶ月に一度、目視点検。耐用年数は約5年。
・V プーリ:溝の磨耗、腐食、軸調整、1年に一度、目視点検。耐用年数は約7年
・V ベルト:磨耗、張り具合、損傷、1ヶ月に一度、点検調節。交換時期は、8000時間の稼働もしくは1年程度
・軸受:1年に一度、点検、耐用年数は7年
・ケーシングなど:傷、変形、腐食、汚れを1年に一度、目視点検、耐用年数は10年
モータ(開放式冷却塔)
・本体:異常音、異常振動、腐食、電流値、1年に一度、目視点検、耐用年数は7年程度
・ベアリング:異常音、異常振動、腐食、電流値、1年に一度、点検は、20,000 時間または2年程度
冷却塔本体(開放式冷却塔)
・骨材:腐食を1年に一度、目視点検、耐用年数は10年
・充填剤:スケール、スライムの付着、変形、目詰まりを3ヶ月に一度、清掃、耐用年数は7年
・下部水槽:破損、変形、汚れ、腐食、水漏れを1ヶ月に一度、清掃、一年に一度目視点検、耐用年数は10年
・上部水槽:破損、変形、汚れ、腐食、水漏れを1ヶ月に一度、清掃、耐用年数は10年
・外板:傷、変形、腐食、汚れを3ヶ月に一度、目視点検、耐用年数は約5年
・ルーバ:破損、変形、劣化、汚れを3ヶ月に一度、目視点検、清掃、耐用年数は約5年
その他(開放式冷却塔)
・ストレーナ:変形、目詰まり、破損を1ヶ月に一度、清掃、1年に一度分解点検、耐用年数は約5年
・ボールタップ:作動確認、内部ストレーナの清掃、腐食1ヶ月に一度、清掃、1年に一度分解点検、耐用年数は約3年
熱交換器(密閉式冷却塔)
・漏水、3ヶ月に一度、目視点検、耐用年数は10年
散水ポンプ(密閉式冷却塔)
・異常音、異常振動、漏水を1年に一度、目視点検、耐用年数は7年程度
以上、多岐にわたる点検項目がありますので一つ一つ丁寧にチェックしてみてください。
冷却塔のメンテナンスの料金は?
長期にわたって活躍する冷却塔だからこそ、いつまでも使い続けていただければと思っています。
そのため、セルフメンテナンスだけではなく、専門の業者による診断とメンテナンス受けることをお勧めします。
冷却塔のメンテナンス料金は、大きさや、場所、状態によって大きく異なってくるため、一概に概算を算出することができません。
そのため、どのくらいの価格帯になるのかだけでも知りたいという方は是非お問い合わせいただければと思います。
貴社の状態に即して無料で診断させていただきます。
お急ぎの方は、092-741-5031 受付時間平日9:00~17:00まで対応いたしております。
冷却塔国内シェアNo1!空研工業について
空研工業株式会社は、創業から62年みなさまに支えられて業界のトップ企業へと成長してまいりました。
冷却塔市場において圧倒的な国内シェアをもっており、冷却塔のメンテナンスもメーカー問わずに対応しております。
空調機器に求められる高い快適性・経済性・安全性を維持する為、専任のスタッフを配し、空調環境改善のご提案から点検・修理までより良い空調環境づくりを強力にサポートいたしますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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