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空研いろは

今回は、冷却塔の機種選定方法と、開放式冷却塔、密閉式冷却塔を紹介いたします。

■機種選定方法について

型式記号は次のような構成になっています。

空研工業冷却塔違い

1.開放式・密閉式のどちらかを選びます。

2.標準・白煙防止の仕様のどちらかを選びます。

3.騒音基準については、規制値がない場合はR(低騒音型)、規制値がある場合は能力選定後に

{騒音値表}から確認して決定します。

4.以上の内容に該当する機種の掲載されているページを目次から選びます。

5.以下の手順にしたがって、そのページの{限界水量表}より能力を選定します。

  • 入口水温、出口水温、外気湿球温度の適合する列(縦方向)を選びます。

吸収式冷凍機用については入口水温として37.5℃を表示しています。

ターボ式冷凍機用については入口水温として37℃を表示しています。

温度条件が適合する場合にはターボ式吸収式のどちらで選定しても構いません。

温度条件が適合しない場合には、お気軽にお問い合わせください。

  • 必要水量を超える行(横方向)を選びます。
  • その行の左端に書いてある数字が求める性能を満足する冷却塔の能力です。

冷却塔詳細

6.同じ行の{仕様表}{騒音値表}の数値が設計条件に適合するか確認してください。

詳細な塔体寸法につきましては、見積り後の外形図を参照してください。

設置寸法、騒音値が設計条件を超える場合は、3.に戻り選定しなおしてください。

7.出荷形状については、一体型、二分割型、部品分割型の中から設置面積、

塔体高さを確認してから選択します。H寸法によって可能な搬入形態が決まります。

エレベータ搬入などでユニット搬入が出来ない場合には部品分割型と指示してください。

その際には、搬入時の制限寸法をお知らせください。

オーダーメイドについて

設計条件によっては、仕様表にない場合があります。その場合にはお気軽にお問い合わせください。

開放式冷却塔の特徴

開放式は循環水と外気を直接接触させ、循環水が蒸発するときの蒸発潜熱により、循環水を冷却します。高効率、コンパクト、メンテナンスが容易でイニシャルコストを抑えることができます。

1.新技術の開発による高性能化

新開発の高性能充てん材・送風機により、製品がさらにコンパクトになりまし

た。高水負荷型充てん材を使用し、キャリーオーバ量を低く抑えました。送風機

の改良により、騒音値は従来機種より1ランク下のレベルを実現しました。金属

部材の変更、溶融亜鉛めっき付着量増量により耐久性がさらに向上しました。

2.ユニット搬入による工期短縮

工期の短縮、品質保証のためISO9001取得工場でユニット組立てを行い、出荷します。現地作業を極力削減し、搬入・据付け作業時間を大幅に短縮しました。ユニット搬入のため梱包資材が少なく、据付時の廃材がほとんど出ません。取替え工事でも、現地状況に応じて、従来の部品分割搬入による現地組立も可能です。

3.環境に適応するバリエーション

騒音基準において「低騒音型/超低騒音型/省エネ超低騒音型」の各仕様で対応します。さらに低騒音を望まれる場合には、新開発の特殊遠心ファン「エアロフォイルファン」によりこれまでになかった超低騒音環境をつくります。

実用新案登録番号 第3040547号

意匠登録番号 9-64352号

4.容易なメンテナンス

傾斜付下部水槽、点検歩道、内部配管構造、ベルトカバーなど点検、清掃作業を容易にしました。また、下部水槽の出入口管は両面よりの取出しを可能としました。点検扉は従来型より一回り大きく出入りを容易にしました。搬入時用に送風機用吊り穴を追加しました。

5.特殊仕様にも対応

40年以上の冷却塔製造の技術と実績により、カタログ掲載機種以外の特殊仕様に対するお客様のご要望にも、迅速にお応えします。

6.ユニット搬入が出来なくても安心です。

取り換えなどで、ユニット搬入が出来ない場合には部品単位に分割搬入も出来ます。

エレベータ内部寸法などの制限がある場合には、事前にその大きさで対応します。

お気軽にお問い合わせください。

開放式冷却塔

■密閉式冷却塔の特徴

密閉式冷却塔では、循環水は密閉回路のコイル内を流れ、空気と直接接触することは

ありません。そのため、循環水の濃縮や水質の変化が無く、循環水の管理が容易です。

1.高い安全性

冷却塔では、循環水と大気が接触し、大

気汚染物質・スケールの濃縮、スライム

発生などによる、冷却塔、配管、冷凍機

の能力低下などの障害が発生すること

があります。

密閉式冷却塔は循環水を間接的に冷却

するため、冷却システム全体の安全性を

高めます。

2.ユニット搬入による

工期短縮工期の短縮、品質保証のためISO9001取得工場でユニット組立を行い、出荷します。ユニット搬入することにより現地での搬入、据付け作業時間を大幅に短縮しました。

取替え工事など、状況に応じた従来の部品分割型搬入による現地組立も出来ます。

3.お得なトータルコスト

密閉式冷却塔は、障害による動力の損失が少なく、トラブル時にも簡単に対

応可能です。循環水の汚染が無いため、循環水交換の費用がかかりません。総合的に見て、ライフサイクルコスト(LCC)の効率が良い事、メンテナンス

が容易という点から、密閉式冷却塔は

トータルコストがお得です。

4.環境に適応するバリエーション

「低騒音型/超低騒音型」の各仕様で対

応します。さらに低騒音を望まれる場合には、新開

発の特殊遠心ファン「エアロフォイル

ファン」によりこれまで

になかった超低騒音環境をつくります。

実用新案登録番号 第3040547号

意匠登録番号 9-64352号

5.自社開発のオリジナル熱交換器

40年以上の実績と技術により開発された、銅管のベア配管の間に充てん材を配列したオリジナル熱交換器は、さらに高効率、コンパクトになりました。コイル枠の変更によりコイルは一段ずつ組み込み、取りはずしが可能になりました。

密閉式冷却塔

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