ダンパーの保守点検や、メンテナンスについてお悩みではありませんか?
今回は、ダンパーの保守点検やメンテナンスの方法について解説してまいります。
是非こちらを参考に自社のダンパーをクリーンに保ってくださいね。
目次
はじめに、ダンパーについて覚えておいていただきたいこと
・防火ダンパーおよび排煙口(タンパー)は建築基準法で維持保全が義務付けられています。(昭和25年法律第201号 第8条)
・防火区画を貫通する部分に設けるダンパーの基準として、近くの天井・壁面に一辺の長さが45㎝以上の保守用点検口及び翼の状態確認のための検査口を設ける事が義務付けられています。 (建築基準法施行令第112条16項)
・保守点検の要領を日本防排煙工業会では次のように推奨しています。
※ 参照法規 : 消防法施行規則第31条の6第1項・第3項
ダンパー点検項目(外観点検)
(1)ダンパーの周囲に閉鎖上障害となるものの有無を点検する。
(2)ダンパーが規定の装置により正常な状態でセットされてる事を確認する。
(3)ダンパー及び自動閉鎖装置に著しい変形、損傷等の有無を点検する。
(4)温度ヒューズ装置付自動閉鎖装置の場合は規定の温度ヒューズであるかまた、ヒューズ本体及び取付け部の状態が正常であるか確認する。
ダンパー機能点検(作動点検)
(1)ダンパーの手動による閉鎖が正常に作動することを確認する。
(2)連動制御盤の作動指令によりダンパーが正常に作動することを確認する。なお、順送り方式のものは順送り作動が正常であることを確認する。
(3)作動確認用スイッチの作動が確実であることを確認する。
(4)ダンパーを閉鎖作動させた後、復帰させた場合の異常の有無を点検し関係部位が元の状態に戻ることを確認する。
ダンパーのメンテナンスについて
1)ダンパー駆動装置側には、結線や温度ヒューズの交換のため、メンテナンススペースが必要です。
2)防火ダンパーは、検査口から内部の確認ができるようにスペースを確保してください。検査口は駆動装置と同面取付けを基本としていますが、サイズにより異なる場合がありますので、詳細は仕様図で確認ください。
3)温度ヒューズは竣工後6年目から機能の低下が見られます。(日本防排煙工業会調査) 6〜7年を目安に交換してください。
ダンパーの保守点検について
1)事故・破損防止のため、許容範囲のサイズ・静圧・風速などを守ってください。
2)異音など異常がある場合は、お近くの窓口までお問合せください。
3)永く安全にご使用いただくために、必ず定期的な点検・清掃を行ってください。
4)各ダンパーを本来の使用目的一般空調用以外のご使用や取扱いはしないでください。
5)外気取入れ(OA)系統に設置する場合は塵埃と湿気により発錆し作動しなくなる恐れがありますのでOA仕様のダンパーをご使用ください。
6)薬品やガスを含む空気が流れる場合は、種類や濃度に合った仕様のダンパーを選定ください。
7)カタログに記載されたイラストは実際の製品と異なることがあります。 また、内部の説明を容易にするため省略していることがあります。
8)施工時は落下させたり、衝撃を与えないようにしてください。
9)本体および駆動装置には乗らないでください。
10)本体に風向シールや天地シールが貼付されてる場合は、それに準じて設置して ください。
11)本体と駆動装置にはビス等を打たないでください。不作動の原因になります。
12)駆動装置は塗装しないでください。 不作動の原因になります。
13)結線後は駆動装置の蓋を必ず閉めてください。 塵埃が内部に入り不作動の原 因になります。
14)カタログ掲載の商品は屋内に設置されることを前提としています。 屋外に設 置されると駆動装置の故障やダクト内へ雨水浸入の原因になります。
以上になります。
いかがでしたでしょうか?
なかなか難しい部分もあるかもしれませんが是非自社のメンテナンスでできる限りのことを実践してみてください。
空研工業では、メンテナンスに関する相談もお見積もりも無料でお受けしております。
いつでもご連絡お待ちしております。